仕事のできる男は仕事の速い人、仕事のできない男は仕事の遅い人であり、あなたも男の違いを知ることで有能で仕事のできる男になろう

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決断力







強みが発揮できる自分の土俵を作ろう


★自分の「強み」を発揮するうえでも、「キャリア」を積み重ねるうえでも、とても重要になる「自分の土俵」を作るといいでしょう。

なぜなら、自分の強み、いわゆる「競争優位性」とそれを発揮する土俵を決めることが、自分のキャリア戦略になるからです。

キャリア戦略がうまくいくかどうかで一生の賃金が変わってきます。40代を迎える前にどんな土俵を選ぶか、どんな強みを育てていくか、イメージを固めておかれるのがいいでしょう。

★自身の強み、あるいは自分自身をより客観的に把握するには、「SWOT分析」の視点を用いるといいでしょう。

これは比較の視点としての
強み(Strength)弱み(Weakness)機会(Opportuniry)脅威(Threat)の4つを用いる方法です。それぞれの頭文字をとって「SWOT分析」と呼ばれています。

まずは、自分自身の現状を把握するために自身の強み、弱み、機会、脅威を考えてみることから始めましょう。強みや弱みはいいとして、機会、脅威というのは、ちょっとわかりにくいかもしれません。

機会」というのは、強みとは違って、自分にプラスになる外的環境のことを意味します。
脅威」というのは、自分には逆風となる外的環境で、まったく刺激のない楽な仕事しかない部門の所属になってしまったとか、所属部門が撤退の危機に瀕しているといった内容になります。

もちろん、「
好きな分野を伸ばす」というのがもっとも理想的な展開です。そうした分野がすでにある人は、その方向で進めていくのはもちろんですが、その好きな分野が会社にとっても、世の中の情勢においても価値を認める分野かどうか見極めておいたほうがいいでしょう。

万が一、会社が重きをおいていない分野だったりすると、将来ミスマッチを起こすのは目に見えています。
先を見据えて「土俵」を考えるようにするといいでしょう。

★どんな分野でも、自分の仕事の守備範囲をきっちり守り、その中で自分の持っている最大の武器を活かし切ることで、将来の活路が見えてくるものです。
まずは、「自分の強み」が一番活かせる場所がどこかを探りましょう。




「自分の判断基準(ものさし」を持つ


あなたは、決断が速いタイプですか、それとも、じっくり考えてから決めるタイプですか、あるいは、周りから優柔不断だと思われてしまうタイプでしょうか。

★意思決定というのは、速いか、遅いかより、正しいかどうかが肝心なのではないかと考えています。「下手な考え休むに似たり」ではありませんが、結論を出せないまま機を逸してしまうということが、ビジネスでは最大の機会損失となります。

組織の中の大きな意思決定は、それなりの役職になってからと思われがちですが、20代、30代であっても、日常業務の中で「自分で決める」場面は多いものです。

たとえば、展示会の目玉にする製品は「絞ったほうがいい」のか、より多くのニーズに対応できるように、「総花的に展開したほうがいい」のかは、迷いどころでしょう。
あるいは、取引先からの見積もり依頼でも、それが「本気で取ろうとしている案件」か、業界で「付き合い見積もり」と呼ばれる、はなから「取れないことを見越した形式的な案件」なのかといったケースです。

すべての見積もり依頼に対応していたら、時間がいくらあっても足りません。この場合は、「本気」か「付き合い」か判断し、どう対応するのかを決めることが、迫られるでしょう。

そういう時に、上司や先輩の判断を仰ぐこともいいでしょうが、自分の責任の範囲内のことなら、自分で決める必要が出てくるはずです。

★そこで、意思決定の「基準」を持っていると便利です。

具体的には、「意思決定の際に、優先順位となる項目」を3つに絞って、ウェイトづけするという方法です。先の見積もりの依頼ケースでは、「
どこからの依頼か、受注確率、金額規模」の3点です。

@ 「
どこからの依頼か」では、過去の実績で取引額が多いかどうかで優先順位を決めるといいでしょう。
A 「
受注確率」では、見積もりがあった企業がその案件を取る確率がどれぐらいあるかで、優先順位を決めるといいでしょう。
B 「
金額規模」では、小さいようであれば、本気になる必要もないでしょう。大きすぎる場合には、適正規模、得意な規模ということで、焦点を絞るといいでしょう。

いずれにしても、こうした「尺度」を持っていれば、意思決定の基準がぶれないため、「決断が速くなる」のはもちろん、正しい決断ができるようになるはずです。

うまくいっている時は、自分の力を過信して楽観的な判断になり、うまくいっていない時は、自分の力を過小に見積もり、悲観的な判断をしがちになるものです。

★「尺度」をあらかじめ決めておけば、バイアスもブレも是正できます。


物事を多角的考えられるように情報収集をする


すべての業種において、情報量の多さというものも、ビジネイパーソンの一流、二流を分ける条件になるのではないでしょうか。

★日常業務はもちろんですが、情報の量と質は仕事以外でも昇進試験や資格試験などでもキーファクターになりますので、日常的にアンテナを高くして情報収集に努めたいものです。

とにかく「多角的」という意識を持ち続けることが大事です。
なぜなら、私たち個人個人の思考には癖があるからです。放っておくと、どうしても偏った思考に陥りがちになるのです。

たとえば、大局的にものごとを把握するマクロ的な思考に秀でた人と、逆に細かなところを掘り下げるミクロ的な思考に長けた人などは、その最たるものです。よく後者は「木を見て森を見ず」などと上司から指摘される思考の典型です。

ですから、情報もマクロ、ミクロを問わず、多角的に収集しなければなりません。さらには、その情報の質という意味では、「違う切り口」であること、何らかの「裏づけになる情報」でないと、単なるゴミに終わってしまうことも多いのです。ここは、強く意識しておきたいことです。

ネット社会の進展によって、現在はパソコン、スマホ一台あれば、どこからでも世界中の情報が瞬時にして手に入る時代になりました。
その結果、「
本当のような嘘の情報」や「嘘のような本当の情報」が、世の中にあふれてしまっています。ですから、なおさらひとつの情報に固執することなく、バランスよく多角的に情報を集めることが求められるようになっているのです。

では、多角的に情報を集めるためにはどうすればいいのでしょうか。
まず、一番肝心なのは心構えです。とにかく、ひとつの情報に満足しないことです。これも私たちの思考の癖に違いないのですが、「これだ!」という有益な情報にぶつかると、それがすべてに思えてしまって、他の可能性に思慮を及ぼしにくくなるのです。

いわゆる「バイアス」(偏向)というヤツです。これが多角的な情報収集の最大の障害になりますので、注意が必要です。





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