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★ビジネスの世界では、「小さな約束を守る人ほど、成功する確率は高い」と言われています。 それなりに優秀で、それなりの実績も残しているのに、なぜかチャンスを与えられなかったり、昇進の機会に恵まれなかったりする人がいます。 逆に、それほど光るものがあったわけではないのに、大きなプロジェクトメンバーに抜擢されたり、そこで実績を上げて昇進してしまったりする人がいます。 ★この両者の違いは、けっして「運がいいか悪いか」などというもので決まるわけではなく、小さな約束や時間にこだわって守る人なのです。 小さな約束とは、一番わかりやすい例で言えば、「時間を守れるかどうか」です。 それなりに優秀でありながら、なぜか周囲の評価がイマイチという人は、たいてい、約束の時間を守らなかったり、遅れるのが平気だったり、時間にルーズなのです。 「時間を守ること」は、ビジネスパーソンにとって常識中の常識です。にもかかわらず、5分は許容範囲と考えてしまう人が少なからずいるようです。 一度、時間を守れないという評価がつくと、その評価を覆すのは容易ではありません。 だから、あなたには「小さな約束を守れる人」であって欲しいのです。 なぜなら、ほかの部分でいくら信頼を積み重ねても、ほんの小さな約束を破ることが「アリの一穴」となって行く手を閉ざしてしまうからです。小さな約束を破る、軽んじることによって、人の信頼感は「ストップ安」にまで落ち込むことすらあるのです。 社会的なステータスや会社の役職が高い人ほど、時間に正確なだけでなく、非常に厳しくもあります。約束が守れないことを、忌み嫌うのです。たった5分の遅れで、信頼に値しない人物として見限ることもありますので、肝に銘じて置かれるのがいいでしょう。 ★一流の人は、こうした当たり前のことを、確実に実行できるから一流と呼ばれるのです。 上司や取引先だけでなく、同僚や後輩との約束であっても、けっして軽んじることなく、必ず守る。 そうした仕事スタンスと、何歳になっても忘れないようにしたいものです。
仕事において、一流と二流を分けるのは、仕事が速いかどうかでしょう。 仕事の速さは、仕事で大切な要素です。 ★昔から「仕事は忙しい人に頼め」と言われるように、できる人ほど、仕事のスピードが速く、クオリティーも高いため、結局、一番満足感が高くなるということです。 しかに、技術部門やスタッフ部門への問い合わせの回答も、営業部門への見積もり、納期回答にしても、求められるのは「速さ」です。どんなにクオリティーの高い仕事であっても、期限に遅れてしまっては何の価値もないどころか、信頼を失うという大きな損失を被ってしまうのです。 不思議なもので、人というものは歳を取れば取るほど、どんどんせっかちになっていき、役職の高い人ほど、「スピードへの要求度も高くなる」傾向があります。 ですから、まずは「仕事のスピードをあげる」ことが重要なのです。「転ばぬ先の杖」として、ここではね3つのコツをご紹介しましょう。 @ 「満点主義」ではなく「合格主義」で A 締め切り「当日」ではなく、「前日」に提出 B 「結果報告」の前に必ず「経過報告」をする 相手の求める合格点が70点なら、70点を超えた段階で提出するという見切りが重要なのです。満点ではなく、70点で見切っていいのです。 たとえば、顧客から見積書の提出の作成を依頼された場合、正式な見積もりの前に、まずは、その見積もりの背景を聞く必要があります。相手に本気で発注する意思が明確であればいいのですが、だいたいはコスト感を知っておきたいという程度であれば、概算見積もりでざっくりした金額を提示するだけで十分でしょう。 完璧主義ではなく、合格主義に切り替えることによって、「100点ではなく、70点でいいんだ」という気持ちが心に余裕を与えます。 次は、期限や締め切りに関しては、頼まれた期限を守るのではなく、期限より早く提出するのが肝心です。たとえば、期限より1日早いだけで相手の記憶に残り、次のチャンスにつながるものです。 最後に報告する際のコツは、結果を報告するのは当たり前ですが、大切なのは、「仕事の途中経過を報告する」ということです。じつは、これをできない人が、意外なほど多いのです。 ちなみに、途中経過の報告は、クレームやトラブル処理といったネガティブな仕事の時ほど有効です。
★できる人ほど、「今日やるべきこと」は必ずやる習慣を持っています。 ずるずると仕事をやり過ごしてしまうことがないため、複数の仕事が重なったとしても、うまく回転させていくことができます。 仕事の効率化について悩む人というのは、たいていの場合、「今日やるべきこと」を消化することができないことに、悩みの根本原因があるものです。 よくあるのが、取引先からの緊急な問い合わせの対応や、突然上司から資料づくりを頼まれるなど、突発的な仕事によって本来の業務に支障が出るパターンです。 未消化で持ち越した仕事が、翌日に片付くなら問題ありませんが、問題なのは、翌日も片付けられず、さらに翌日、さらに翌日、先延ばししてしまうことです。 だから、「今日やるべきこと」は必ずその日にやる習慣を作ることが大切なのです。 では、具体的に次のように優先度をつけることです。 @ 緊急かつ重要なこと A 緊急で着ないが重要なこと B 緊急だが重要でないこと C 重要でも緊急でもないこと 「急ぎの仕事」と「重要な仕事」、その手をつける順番、優先順位について、緊急度と重要度のともに高いものからスタートするという方法です。 このやり方は、緊急度の高い仕事と重要度の高い仕事のバランスが取れているうちはいいのですが、課題もあります。 緊急度の高い仕事が増えると、とたんに急ぎのものだけ「こなす」ようになって、重要な仕事ができなくなってしまうのです。 要は、「重要度は高い」が「緊急度の低い」仕事が未消化のまま取り残されてしまうということです。これは、中長期で見ると会社の業績にとっても、本人のキャリアにとっても著しいマイナスです。 ★そこで、緊急度の高い仕事と重要度の高い仕事を交互にやってみるのです。 そのためには、1時間程度、緊急度の高い仕事をし、途中であっても、次は重要度の高い仕事に移って、1時間程度するというものです。これを繰り返すのです。 区切りの悪いところで中断しておくのがミソです。 区切りがいいとついついそのまま放っておくものです。逆に区切りが悪いと気になってしまい、再開する動機が強まるというものです。 |
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