|
日本の会社制度の中で、外国人から見て不思議なものことは、「残業」があることです。 たしかに日本の残業時間は多いです。 残業したからといって、生産性があがるわけではなく、むしろ下がります。電気代もかかるし、身体にだっていいわけがありません。毎日毎日、残業続きなら心身ともにクタクタに疲れてしまうでしょう。 残業の原因には、さまざまなものがあると思いますが、まとめてみれば、次の三つに集約できるのではないでしょうか。 @ 仕事の量(締め切り、納期との関連性もあるでしょう) 仕事量が多いという問題ですが、量が少なくても納期が厳しければ同じように残業の原因となります。多ければ減らすか、分担するか、平準化するしかありません。 A 仕事の質(仕事の段取り、仕組み、オペレーションなどの問題) たとえ同じ仕事でも、段取りと要領がよければあっという間に終わるでしょうし、悪ければ何日かけても終わりません。仕事は「頭を使って」するものです。「考えた仕事」をしていなければ、仕事の能率は向上しません。 B 人間的要素(性格、性分、クセなどの問題) どんな仕事も人間がするわけです。つまり、残業は人間がつくっているのです。個人の力で対処できる問題ならばいいですが、チームや部門、あるいは社風に問題があれば、一筋縄ではいきません。上司や社長に相談して抜本的な対策を講じなければなりません。上の人間にとっても、残業で対処するよりも能率アップで対処するほうが筋肉質な組織をつくることに役立ちますから、真剣に対処してくれるはずです。 これから帰ろうかと段になって、「あ、そうそう」と用事をいいつける上司や、「丁寧な仕事=時間をかけること」と勘違いしている同僚や部下などが複合的にからんで、あなたの残業を増やしているのだと思います。 ★状況にもよりますが、もし、あなたが、いつも特定の人間(その多くは上司)から残業を頼まれるとしたら、その人はあなたを「断らない人」だと高をくくっているわけです。 仕事を「頼みやすい人」と「頼みにくい人」がいます。直感的、感覚的に、あなたには付け入る隙がある、と彼らは判断しているのでしょう。 勘違いしてはいけないのは、やさしくて包容力がある、などと思われているわけではありません。ずばり言ってしまえば「なめられている」のです。軽く見られているのです。こういう輩に「甘い顔」を見せてはいけません。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. |