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 ★仕事ができる人というのは、「余裕」がありますから、同じ職場の人間は、すべて無条件で「仲間」だという意識があります。同僚や部下の手柄はもちろん、先輩や上司の手柄も自分のことのように喜べます。 一方、職場の人間をことごとく「ライバル視」する人は、周りの人の手柄を喜べません。そして自分の手柄は、いつも独り占めしようと考えますが、こういう人間は、いつか必ず、ドロップアウトしていきます。 あなたの部下が大きな仕事に成功したとしましょう。 あなたはその人を賞賛します。そんなことが何回も続くと、周囲からの評価が高まり、あなたはポジションを奪われるのではないか、と思いがちですが、結果はそうはなりません。あなたの指導が評価されて、あなたも昇進するのです。 上司の仕事で最も大切なことは、「自分より優秀な部下を育てる」ことです。 係長が課長になれるのは自分に代わる係長を新たに育てたからです。課長が部長になれるのも同様で、今まで自分が担当していた課長の仕事を任せられる人間を育てたからにほかなりません。 とくに課長より上のクラスは、個人プレーよりもチームプレーとしての成果が問われるのです。ですから、部下に嫉妬するなどはナンセンスで、部下を徹底的にフォローしてあげることです。できる部下にはその意図が伝わりますし、経営トップや幹部たちもそれをわかっていて、そこのところをよく見ています。 もし部下を｢ライバル視｣して、部下が成果を上げるたびに、「あれは私が指示したんです」「私のアドバイスどおり、よくやってくれました」などと言おうものなら、その瞬間、その上司には何の価値もなくなってしまいます。 ★上司は部下を通じて仕事をするものです。部下が成果を上げることは、それは上司のメリットなのです。部下と張り合おうとする態度ではダメです。 部下に「どうせ手柄は独り占めされる」「この人の出世に利用されたくない」「サボタージュしたほうがましだ」と思わせてしまうようでは、これは部下殺しのマネジメントの典型です。 部下の利益を横取りするようでは人間性まで疑われてしまいます。いわんや、せっかく成功しそうな部下の足元を引っ張るようでは話にならないでしょう。 |
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