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■減点主義の人、加点主義の人 日本の企業の多くは、社員に対する評価を失敗の数で決定することが多い。 官僚の世界がいい例で、一度でも失敗したらそれまでであるため、ミスをしないことが大事で、成果は二の次となります。 これに対して欧米型の経営は、成果の数で評価する加点主義です。加点主義となって大きく変わるのは、敗者復活のチャンスが出てくることです。 ★最終的に失敗を上回る成果を上げればいいのですから、失敗を経験として活かすことでチャレンジの機会は何度でも与えられます。 減点主義で厳しく仕事に取り組む人には、余裕がないから冒険をしません。冒険をしなければ成功もしないし、悪循環に陥る。減点主義の時代は先制点を奪われた時点で負けとなり、逆転するという発想がないからです。 ■運・不運でものごとを考える人 世の中は、努力をすれば報われるかというと、決してそんなことはなく、努力と成果は比例しないないから、みんな悩んでいるのです。努力した分だけ成果が表れるのなら、人生はどんなに楽です たとえば、歌手が二倍の努力をしたからといって、CDが二倍売れるとはかぎりません。作家志望の青年が徹夜で寝もしないで三倍原稿を書いたからといって、流行作家になるとはかぎりません。 成果は努力に比例しないから、「運」というものを、つい考えたくなるものです。 どの分野の成功者を見てみると、ほとんどが運が大きく影響していることが多いと思われますが、それ以上に並々ならぬ努力しているのも事実です。 ★ですから、運はあるにしても、それは努力した人だけが手に入れることのできるもので、努力しないで運が味方になることはないでしょう。 ■トラブルを自立で解決しようとする人 商取引をしていれば、トラブルやクレームはよくあることで、これをどう対応するかが会社の大きな損得にかかわってきます。 クレームが生じるような事態になったときには、相手からクレームをつけられる前に、自分のほうから先に謝るのに越したことはありません。それだけで穏便に収めることも可能です。 ですが、もしこれが逆の手順で、買った商品や機会にトラブルが発生したときには、相手側からノラリクラリの返事をされたり、対応が遅かったりすると、会社同士のモメゴトに発展することがあり、取引停止ということも生じます。 同じトラブルでも、先手を打って謝ればことなきを得るものも、気が重いからといった一日延ばしにしていると、取り返しのつかない事態に発展するのです。 ですから、トラブルが生じたときに自分解決しようとする人は、どうすれば自分がダメージを受けなくてもすむかを案じつつ、上司に報告する機会をうかがっているにすぎないのです。 ★仕事のできる人は、トラブルを起こしたとき、すぐに直属の上司に自体を報告するもので、あとは上司の指示に従うほうが、会社としてのケガは小さくなるのです。 ■仕事とプライベートをハッキリ分ける人 以前「五時から男」という言葉がはやったことがありますが、要するに「五時までが仕事、五時からが自由」という意味合いです。それだけ仕事とプライベートをハッキリ分けて考える人が多くなったということでしょう。 そこには、仕事は「苦」ととらえ、プライベートを「楽」ととらえる発想があるようです。つらい仕事から解放されたプライベートの時間だけは、会社に邪魔されずに自由に楽しみたいということでしょう。 ★これも間違いではないでしょうが、仕事のできる人ほど、仕事とプライベートを分けて考えることはなく、いいアイデアを思いつけば、いつでも出社してそれを整理したいという気持ちがあり、プライベートも楽しいが、仕事も楽しむ人です。 人生の時間の三分の二を占める職場を楽しめる人は、仕事を苦と考える人よりも、どれほど人生が楽しいでしょう。 ■よく残業している人 会社の中では、残業を当たり前のようにしている人がいますが、残業はある意味では、仕事ができないということを周囲に表明しているようなもので、ほめられたものではありません。 ★ましてや、残業することを当然のことのように思って、いつまでもダラダラと仕事をしているような人は論外です。まず、仕事のできるタイプではないはずです。 だいたい、仕事は、時間をかけたからといって質と量が向上するといったものではない。たしかに、単純労務なら、仕事をかけた時間だけ、効率もはかれるてしょう。 頭を使う知的労働なら、時間と仕事の質、量が比例しないのは当然のことです。能力のない人が100時間かけて仕事をしても、優秀な人の1時間分仕事もできていないはずです。 つまり、仕事のできない人は、いくら時間をかけても名案など出てこないのです。逆に名案が出てこないから、いつまでも会社にへばりついていることになるのです。 ■結果がすべてと考えている人 偶然に成功することがあっても、偶然、失敗することはない。失敗するには、失敗するだけの原因があるものです。 ビジネスは結果がすべてであるのは当たり前で、その過程は問われませんが、成功するためには、失敗したときの分析が大切で、その分析によって成功するためのノウハウが得られるのです。 ★このように、失敗を自分の財産にできる人は仕事ができる人です。 反対に「出たとこ勝負のサイコロゲーム感覚」で仕事をしている人は、過程を分析しないから同じ失敗を繰り返します。だから、結果のみがすべてと割り切って、過程を顧みない人は、仕事ができないのです。 |
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