仕事のできる男は仕事の速い人、仕事のできない男は仕事の遅い人であり、あなたも男の違いを知ることで有能で仕事のできる男になろう

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できる男には性格・能力・考え方に共通項がある





■部下を叱らない人

上司の仕事は、まず部下を叱ることです。
会社という組織は、トップの方針に従い、会社一丸となって動くことで利益を上げる仕組みになっています。だから、上司は会社の方針や経営理念に反した部下を叱りつけ、指導する義務を負っています。

部下に落ち度があっても叱ることのできない上司は、自分に自信がないからです。自分のスタンス、つまり「会社の価値観はこうなんだ、自分の価値はこうなんだ」ということを明確にし、それを部下に示す自信がないのです。

★自分のスタンスを持たない間が、いい仕事などできるわけがなく、上司になったこと自体、間違っているのでしょう。

ただ、部下を叱るときは「叱る基準」を明確にし、日ごろの言動でそれを部下に示しておく必要があります。そうしないと、同じ過ちをしても、ある時は叱り、あるときは無視するようでは、これでは叱る意味がありません。


■主力部門にいないと満足せず、わがままが言える人

わがままな人は出世すると言いますが、それは自分のわがままを通すには、それに見合うだけの力量が要求されるからです。わがままばかり言って仕事ができない人間は、職場で総スカンです。

★わがままを言う社員ではなく、「わがままが言える社員」にならなければダメなのです。

同様に、いつも脚光を浴びている主力部門にいなければ満足しないという人も、仕事ができると言えるでしょう。なぜなら、会社としては、仕事ができない人間を主力部門に置くわけがないからです。

ただ、わがままを通し、脚光を浴びる主力部門にい続けるためには、当然のことながら、人の二倍も三倍も努力する必要があります。この気概のある人は伸びる要素を持っているのです。


■好きな仕事ばかりやりたがる人

カラオケに行くとマイクを離さない人がいませんか。聴きほれるようなノドであればいいのですが、こういう人にかぎって下手なのです。下手ならまだしも、本人は歌の世界に没頭して、思い入れたっぷりに歌っていますから、よけいに聴きぐるしくなるのです。

ある音楽関係者は、カラオケを上手に歌うコツは、選曲の段階で「自分の声にあった曲」を選ぶことのようです。ですが、ほとんどの人は「好きな曲」を歌っているといいます。

つまり、「自分の声に合った曲」は「好きな曲」と必ずしも同じではなく、得てして「嫌いな曲」のほうにピッタリ合う場合が多いそうです。

仕事もこれと同じで、「本人が好きな仕事」と「本人に合った仕事」が一致すると限りません。

★好きな仕事ばかりやりたがる人は、結局、自分の潜在的な能力を見つけられず、いい仕事をすることはできないものです。



■物腰が柔らかい人

出世というのは、たとえてみれば、「椅子取りゲーム」みたいなものです。
入社して昇進するにつれて、椅子の数は次第に少なくなっていきます。同僚を押しのけなければ座れない仕組みになっているのです。

そして、この椅子取りゲームは負けた時点で、ほぼリタイアとなります。次に参加できる人は極めて少なくなります。

「どうぞお先に」とへりくだって椅子を譲っていると、次に椅子に座るチャンスは永遠にめぐってきません。
★だから、いつもへりくだって、物腰の柔らかい人はダメで、いい仕事などできるわけがないのです。

いつもへりくだって摩擦を避けようとする人は、ビジネスマンとしては最悪でしょう。
仕事のできる人間は、失敗しても全力を傾けるから、一種の爽快感があるものです。反対に、いつも一歩下がってへりくだっている人は、たとえ成功しても上司にアピールしないため、これでは認められません。


■プライドが高い人

プライドというのは、非常に難しい問題で、プライドのない人で仕事のできた人はいません。ですが、自分の能力に対してプライドか高すぎる人もまた、仕事ができないものです。

プライドか洋服に似ていて、サイズが問題です。
プライド高すぎる人は、自分の実力に似合わないため、ブカブカの服を着ているようなもので、逆に、プライドの低い人は、寸足らずの服を着ているようなものです。

洋服(プライド)は、身体(実力)の採寸が必要です。
★現時点での自分の能力を冷静に評価し、その評価よりちょっと高い望み、つまりプライドを持つことが、自分を伸ばすコツです。

そして、自分の実力を客観的に評価できるためには、ポジション、能力、人望といった自分の現在位置を知り、どの方角へ、どの程度飛べば目的地に着くかを計算できる人がいい仕事をするのです。


■自分が立案した仕事だけに熱心な人

人が立案した仕事をやらされるのは、あまり面白くはないものです。
ですが、上に立つ人からすれば、好きな仕事だけに情熱を燃やされたのでは困るでしょう。だから、そういう人は、評価も低いはずです。

★仕事ができる人は、人が立案した仕事でも「おもしろがる」ことができるのです。「おもしろい」のではなく、「おもしろがる」のです。

そうすると不思議なもので、最初は乗り気でなかった仕事も次第に興味が湧いてきます。新たな発見やおもしろいことがいっぱい出てきます。そうなればしめたもので、立案者が誰であろうと関係なく、積極的に仕事に取り組むようになるから成果もあがるわけです。

だから、好きな仕事だけ情熱を傾ける人よりも、嫌々で始めた仕事に途中から興味を持った人のほうが伸びることが大きいのです。
なぜなら、「嫌い」が「好き」に変わるという落差が、仕事に対する興味と研究心を刺激するからです。


■部署の成功を、自分の力だと思い込む人

「すべてオレの功績だ」と言い切る人は、まずいないでしょうが、これくらいの度胸はほしいものです。同僚からは反感を買うでしょうが、こういったタイプは伸びます。

★これからの時代、会社が求める社員は、横並び意識の妥協人間ではなく、スタンドプレーの成果を上げることの人間だからです。

会社はよく野球にたとえられます。チームプレーとは言いますが、野球チームは個々の能力の集合体であり、会社の部署も個々の能力の集合体です。だからこそ、自己アピールが大切なのです。


■上司の態度に気分が左右される人

部下というものは、上司の顔色をうかがわずして、どうして出世ができましょうか。
冗談ではなく、上司の機嫌の良し悪しを見計らって、提言するなり許可を取り付けるなどするべきです。

これはおべっかを使えという意味ではなく、たとえば、上司が機嫌の悪いときにわざわざ企画を持っていくことはないということです。仕事ができる人というのは、自分の意見を通すためなら、上司の機嫌を見計らって仕事を進めるものです。

★ビジネスで大事なことは、自分がこれから取ろうとする行動が、自分にとって有利か不利か、さらにその行動の結果が、会社にとってプラスかマイナスかで判断すべきです。

だから、仕事のできる人は、上司の態度、気分によって、みずからの態度を左右させるのです。また、上司に怒られて腐るようではダメです。まず、怒らせないように上司をこちらに向かせることが必要です。

反対にほめられて有頂天になるようでもダメです。ほめられたときは冷静になって、最終目標への早道をかんがえるべきです。





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