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■本をよく読む人 本をよく読む人は、本を要領よく選ぶことができますが、本を読まない人は、本屋に行っても目的意識がないため、本を探すことができず、手ぶらで帰っていくものです。 ★現在は、本が洪水のように溢れており、いかにして目的とした本にたどりつくかという「本の選び方」が重要になっています。 それができるためには、自分が得意分野を持っていることが必要で、そうすると自分がよく知っている分野か、あるいは興味のある章を読んでみれば、その本が自分に役に立つかどうかが、即座にわかるはずです。 逆に言うと、自分の得意分野を持っていないような人は、どの本を読んだらいいか、それさえもわからないということになり、それだけ情報に対するセンサーが鈍っているわけで、本屋へ行っても手ぶらで帰るのです。 そのような人がどの程度、仕事ができるか、推して知るべしです。 ■目上の人とつききあう人 一流になる人は、一流の人間と付き合っているもので、これが伸びていくための鉄則です。 ただし、それは自分を引き上げてもらうことを目的とするものではなく、一流の人間と接することで、その人がなぜ一流の人間なのかを考え、その人の全人格的なものを吸収し、それを糧とするためです。 会社員の場合、一流の人間と出会う機会はなかなか少ないでしょうが、まずは、上司や先輩のなかから、一流の人を探すことになるでしょう。この人、と思った上司や先輩に接することを心がけるといいでしょう。 ★ゴマすりといった姑息な気持ちではなく、人生について何かを学ぶという真摯な姿勢で目上の人と付き合うようにしている人は、それが必ず仕事にもいい結果として表れるはずです。 ■こつこつ地道に努力をしている人 現在の日本では、働く気持ちさえあれば、まず生きていくことに困ることはないほど、世界的に裕福な国になっています。そのうえ、凶悪犯罪が増えたといっても、安全度は欧米とは比較にならないほど高く、日本は平和ボケするほどの国といえます。 平和であることと、生きていく心配があまりなくなったため、ハングリー精神がなくなったのも事実で、何かいに対して必死に努力する姿勢が欠けるようになっています。 若い人は、満期に会社で勤めていても出世はしない代わり、メシだけは食えます。だから、必死の努力など必要ないのでしょう。 ★ですが、そのような時代だからこそ、こつこつとした努力が継続できる人は伸びていくのです。まさに継続は力です。 努力そのものは評価の対象とはなりませんが、努力がムダになることは絶対にないのが世の中です。 ■縁の下の力持ちでは満足しない人 縁の下の力持ちは、最後まで縁の下で終わることが多いものです。それがどんな重要なポジションであっても、縁の下にいたのでは日の目を見ることはけっしてないでしょう。 ★「縁の下の力持ち」は一部では美徳とされていますが、それは報われることの少ないところで努力するがための美徳なのです。生きたとしてはすばらしいかもしれませんが、少しでもいい仕事をしようとするなら、縁の下にいては絶対ダメなのです。 こういう人は、会社がリストラを考えるときに、最初に名前が挙がる人であり、それは文句も言わず、肩を叩きやすいからです。仕事の評価もダメなのです。縁の下の代わりはいくらでもいるのです。 これからの時代は自己主張が強い人が生き残り、縁の下の力持ちは何人集まっても、会社の発展に貢献しないため、排除されていくのです。 ■上司の心を先読みできる人 仕事のできる人は上司の心を読むのが上手で、また、読もうと努力しています。 ★「打てば響く」という言葉がありますが、「打てば響く」のは当たり前で、打つ前に響くことが大切です。 会議に出る上司から「資料はどうした?」と聞かれて、「急いで用意します」と答えるのは、できない社員です。「今用意しているところです」というのは並で、「すでに用意してあります」と答えて一人前です。これが「打てば響く人」です。 ですが、打つ前に響く社員になると、上司に聞かれる前に提出するのはもちろん、会議で必要と思われる部数をコピーしておくことができるのです。 ■豊かな人脈作りができる人 業界のパーティなどに出席したら、名刺入れに入らないぐらい、名詞個運に走り回っている人が折り、後日、「○○大臣に会った」とか「○○社長に会った」などと、人脈の広さを自慢する人がいます。 結論から言えば、このような人は、名刺をもらっただけで、仕事に活かせる人脈とは程遠いです。 人脈は腐心して作るものではなく、相手が寄ってきてできるものです。「彼と話していたら楽しい」とか、「変わったヤツだが、何か大きなことをやりそうな気がする」など、理由はさまざまですが、その人間の魅力や能力に対して人が集まってくるものです。 ★ですから、すばらしい人脈をつくりたければ、まず自分がすばらしい人間になる努力することが肝心です。 ■価値のある情報収集に熱心な人 情報収集をお金も出さずに、熱心にもらおうとする人がいますが、こういう人はできる人にはなれません。情報には値札こそついていませんが、ビジネスで活かせば富を生む「お金の源泉」ともいえるものです。だから、お金を使いもせずに情報を集めようとする人は、クズの情報しか持っていないのです。 情報は何もお金を使うだけでなく、情報の物々交換だってあります。 ★ですから、情報収集に熱心になる前に、まず熱心な情報提供者になることです。 新聞、雑誌、ネット、専門誌など、一般に公開されているデータに目を通すことから始め、ただ漫然と読むのではなく、日ごろの勉強で培った問題意識というフィルターを通して丹念に読み込むのです。 この情報を相手に伝え、評価と信用を得れば、相応の情報交換が始まっていくはずです。 こういう人が、本当の意味で、情報収集に熱心な人いうのです。そして、この絶えざる努力を下人が伸びていくのです。 ■リスクを背負えるようなバランス感覚のある人 最近の社員は、「リスクを背負わない」といわれることが多いですが、これはいわゆるリスクマネジメント(危機管理)のことではありません。 つまり、リスクを最小限に抑えるために、あらゆる手立てを講じるといったものではなく、リスクを背負わないために、最初から危ない橋は渡らないということです。これらをバランス感覚など言う人もいますが、こりでは新しい発想や新しいモノづくりなどできようはずがありません。 バランス感覚とは、均衡が保たれることですが、あのヤシロベエを見ればわかるように、両端に大きな重りがあるから、バランスを保つことができるので、もし、重りを持たず、身軽に立っていれば、バランスが非常に困難で危険な状態なのです。 それと同じで、バランス感覚が大切なら、大きな荷物を持って、リスクを抱えるぐらいでないと、バランスなど取れようはずはありません。それどころか、いつも真ん中にいる人は、じつは非常に不安定な状態にいるため、どちらに転ぶかわからないといった危うさがあります。 ★ビジネスもそれと同じで、両極端の価値観を併せ持っている人ほど「バランス感覚」にすぐれているといえます。リスクを最初から避けるような人は、たいした人生哲学などないのです。 |
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