Menu ▼
|
 ★ 「雑談している暇があったら仕事しろ！」もう古い 雑談は「中身のない・取り止めのない・役に立たない」ナイナイ尽くしのおしゃべりと思われてきました。それだけに、効率を重んじるビジネスシーンでは「ムダなもの」と思われがちです。それを象徴するように「ムダ口を叩かずに仕事しろ」「雑談している暇があったら手を動かせ」といったフレーズが、ひと昔前のオフィスや現場ではよく聞かれたものです。 しかし、そうした雑談を否定する効率主義が行き過ぎると、ともすると会話のない殺伐とした職場環境や、ギスギスした覇気のない会議が蔓延するという弊害もあり、最近ではビジネスシーンにおいても雑談を見直そうという動きが広がっています。 「雑談を禁じたら、会社でのコミュニケーションは指示・命令だけの一方通行のものになってしまいます。部下が伝えられた戦略をどこまで理解し、どの程度のモチベーションで臨むかを左右するのが会社の風土。 そして、成功に必要な風土を醸成するのは、答えを出す必要のない会話、つまり雑談なのです」と日本を代表する大手飲料メーカーの経営トップは雑誌インタビューで回答しています。社員との雑談の機会を増やせるようにスケジュールを社員に公開し、社長室のドアをオープンにして、話をしに来た社員の話を必ず聞くよう実践。さらに、なるべく現場の社員と話し、時間が許せば夜は一緒に一杯飲むようにしているといいます。 「飲みニケーションでの雑談を通して、ざっくばらんにお互いのことを理解し合うのが、いい風土づくりの第一歩。社長が雲の上の人ではダメでしょう」(同社長) リーダーに必要なのは戦略構築力や目標達成力、リーダーシップであり、このうち研修などで身につけられるのは、戦略構築力のみです。それ以外に雑談などのコミュニケーションを通してしか習得できないと、同社長は指摘しています。職場の雰囲気や企業風土を醸成する点でも、雑談で不平不満をガス抜きしたり、飲み会が社員のモチベーションを高めたりする面があります。 さらに、えこひいきのないニュートラルなスタンスで話しやすく、サラリと話しかけてくる人ほど組織内で人望が厚いのも特徴です。誰とでも気持ちよく雑談ができ、適度な距離が保てる人は、上司になっても部下に好かれる傾向があります。 ★ 雑談は商談やセールスにも直結する よく「経営者の仕事は雑談と決断の二つだけ」ともいわれます。来客時にふらりと社長が現れて雑談をかわし、「あとはよろしく！○○さん」と立ち去ったのをきっかけに、商談がまとまることもしばしば。同様に優秀な営業マンも、相手との時間の大半をギャグやゴルフの話、失敗談などで雑談に花を咲かせ、最後にサラリと商談を成立させます。 このように雑談にはビジネスメリットが多く、その活用しだいでは会社も変わりうるものです。 【レッスンポイント】 ★ 「ムダ口叩かずに仕事しろ」「雑談している暇があったら仕事しろ」と決めつけず、雑談を通して社員同士が絆を強め、企業風土づくりにも一役買うと柔軟にとらえた組織運営が大切。 ★ ギャグや趣味、失敗談などで雑談に花を咲かせて、担当者との距離を縮めるのがセールストークの基本。相手を楽しませる雑談トーク術が、商談の成果にも結びつきます。
|
|
|||||||||||||||||||||
| Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. | |||||||||||||||||||||||
