|
自分で「オレは大物だ」と言っているうちは、まだ大物ではありません。 大物とは、口コミ的な「噂」によってつくられるものです。 ニューヨーク州立大学のシャンカー・ガネセンが6つのデパート・チェーンで調査したところ、顧客との長期的な関係を予測するには、「良い評判」がもっとも大切だという結果が出たそうです。顧客の間でいい噂が流れていれば、長期的にも安心だということです。 そして噂といえば、最近「口コミマーケティング」の存在が話題になっています。 よく知られている話ですが、市場に出回るさまざまな商品の購入動機を調べてみますと、トップに来るのは「広告を見て」ではありません。 「友人・知人に聞いて」という理由が購入動機のトップなのです。かといって、宣伝なんかストップしていい、広報もいらない、というわけではありません。あくまでも「人の口コミに乗るような広告を作れ」というのが口コミマーケティングの基本なのです。 そして大物の噂も同じです。自分という存在を、しかも自分のいい噂を、いかにして口コミに乗せていくか。そういう「自分・口コミマーケティング」の視点を持つことが重要なのです。 いかにして自分のいい噂を広めるかの手法は、口コミマーケティングと同じです。 一般に口コミマーケティングでは、「感度の高いユーザーに発見され、その人に良いと判断されること」が重要だとされています。 だったら、あなたも「噂を広めてくれそうな人」を見つけ、その人を自分のファンにしてしまうのです。自分のファンにするためには、思いきって他の人をばっさりと切り、その人だけに特別なサービスをする。こうすると、その人はあなたの大ファンになり、どんどんいい噂を広めてくれるはずです。 また、口の軽そうな人に対して「これはここだけの話だから、絶対に言っちゃいけないよ」と小さな秘密を打ち明けるのもいいでしょう。 もちろん、打ち明けるのは「自分の美談」や「自分の伝説」など、自分にとって都合のいい秘密です。 人は、「誰も知らない極秘情報」を持たされると、どうしてもそれを人に喋りたくなります。黙っていてくれと言われるほど、黙っていられなくなります。 特に最近は、インターネットがあるから噂が広がるスピードは格段に早くなったし、広がる範囲も大きくなっています。そして意外なほど、人はインターネットの情報を信じてしまい、また別の人へと伝えていくのです。 あなたには現在、どんな噂が流れているだろうか。 いい噂が流れるための努力をしているだろうか。 人の口コミパワーを最大限に利用して、一日も早く「自称大物」から抜け出しましょう。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 仕事のできる男・できない男との違い All rights reserved. |